病院の待合室で天井をぼんやり見ている時に考えたこと
天井には空調用の大きなファンが付いているファンはゆっくりとした速度で回り続けているたぶん“弱”のモードに設定されているのだろう
もし設定を“最強”に変えたら、どうなるか
暴風のような轟音を伴ってファンは高速回転する室内にある資料が舞い上がり壁のポスターがパタパタと踊る診察室とロビーの天井でも同じくファンが唸り始めるそして、この病院は地面から浮上する建物が時々傾きあらゆるものが片側にスライドする私たちはソファにしがみついて振り落とされないようにする
看護師の声がする“受付番号146番の方、どうぞ”
私は壁伝いによろよろと歩き診察室に向かう